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どうも、ゆーきです
突然ですが、全身麻酔ってしたことありますか?
歯科医院で局部麻酔をしたことがある方はある程度いるかと思いますが、全身麻酔は「よっぽどなこと」がないと使わないので体験したことがある人は少ないんじゃないかな?と思います。
私は「よっぽどなこと」があったので体験したわけですが、その「よっぽどなこと」は今回は置いといて、全身麻酔の思い出を語らせて頂きます!
全身麻酔に恐怖心を感じている方に少しでも「安心感」を与えられればと思います。
もし、記事を読んでもなお不安な点がありましたら、コメント受け付けておりますので気軽にコメントしてください!
私は全身麻酔を受けた側なので医師の立場での回答はできませんが、受けた側としてお応えいたします!
全身麻酔とは?
全身麻酔(ぜんしんますい、英: General anesthesia)は、麻酔方法の一つ。手術に付随して行われる医療である。手術する部位のみを麻酔する局所麻酔に対し、全身麻酔では全身を麻酔する。全身麻酔では意識が消失する。 全身麻酔下では患者は苦痛を訴えることができないので、麻酔科医が注意深くモニターする必要がある。全身麻酔の大きな魅力はあらゆる部位の手術に用いることができることである。また、麻酔の目的として鎮静(意識消失)、筋弛緩、鎮痛、有害な副交感神経反射の抑制があげられるが、全身麻酔は基本的にはこれらの条件を全て満たす。
意識消失って…こえーよ!まさしくそうなんだけど不安を煽るじゃんかw
しかも「全身麻酔下では患者は苦痛を訴えることができない」とかそんなに脅さないでほしいですよね…。
これから全身麻酔をするあなた!
そこまで不安になる必要はありません!安心してください!
過去3回も全身麻酔を経験した私が言うのだから間違いない!!
全身麻酔のリスク
参考全身麻酔の副作用、合併症リスク、局所麻酔との違い、死亡確率 「無気肺」「痰」についても解説|アスクドクターズトピックス
全身麻酔は、意識が消失するためあらゆる部位を手術できるというメリットがある反面、結構大きめのデメリット(合併症状)があります。上記リンクに詳しく書いてあります。
▼ここから体験談です▼
全身麻酔体験談
体験したのは高校2年生の冬でした。今から10年近くも前の話になります。
全身麻酔をするにいたった経緯を簡単に説明すると、生まれつきの病気?疾患?があったからです。
直接命に関わるようなものではありませんでしたが、見た目には大きく関わるものでした。物心ついたときからそれがコンプレックスになっていたんですね…
それを取り除くために結構大がかりな手術を行うことになりました。ここで全身麻酔と繋がります。生まれつきの疾患の話や手術の話はまた今度の機会に!
この手術は2回に分けて行われたのでこの時点で2回も全身麻酔してますw
恐怖の誓約書
全身麻酔をする前に書かされるのがこの書類。内容ははっきりとは覚えていませんが、全身麻酔にはそれなりのリスクが伴います。10万分の1の確率で合併症状を引き起こし、場合によってはそのまま亡くなってしまう危険性を持っています。(全身麻酔のリスク)
誓約書は、全身麻酔で起きた合併症状およびそれのせいで亡くなってしまった場合の責任は一切負いませんというものです。怖いですよね…
今までいたって健康体で過ごしてきて、現にこのときだってピンピンしている!それなのにこれから受ける手術で、下手したら目を覚まさないままサヨナラグッバイ!
こんな紙っぺら1枚でそんなこと決めなきゃいけない…高校2年生の僕チンにはとても受け入れきれない状況でした。
頭の中で恐怖と闘いながらも逃れられない状況なので、誓約書に自分のサインと親のサインをもらって提出。もう不安しかありませんでした…
※確率的にはとっても低いことなのでそこまで不安になる必要はありません!お医者さんを信用しするしかないです!
謎の錠剤(たぶん鎮静剤)
手術数時間前のこと…
担当医が私のところにやってきて謎の錠剤を渡してきました。たしかこの錠剤は、体の機能を緩やかに(眠ったときの状態に)し、麻酔を効きやすくするような効果だったと思います。
麻酔がなぜ効くかっていうのはいまだによくわからないみたいで、人によってはあまり効かなかったり、手術中に目が覚めちゃったりするとか…こえーw
※効いていなかったり、目が覚めちゃったときのことを考えて、お医者さんがちゃんとモニターでチェックしていますのでこの辺も安心してください!下手に緊張するとそれがよくないかもしれませんよ(今だから思うこと)
なのでこの錠剤にかける思いが違います。飲んでしばらくするとボーっとしたような感覚になりました。これが効いているということなのかは分かりませんが、効いていると信じて…
睡魔じゃない!意識消失だ!
ついに全身麻酔をするときが来ました。
全身麻酔ってマスクして空気吸って眠るってイメージありますよね?まさにその通りなんだけど少し違う!!
マスクする前に注射します…実はこの注射が麻酔!
この注射が私の場合辛かった…
前投薬の効果か、血管が収縮してしまって見えない状態になっていました。
それのせいで刺すのに2回ミスって激痛でした…トホホ
でも、注射がうまく刺さってからは早かった!
マスクが覆いかぶさってひと呼吸した途端、立ちくらみしたように目の前がモヤモヤになりました…
このとき急に恐怖心がやってきて意識が飛ばないように少し耐えましたが、その瞬間フッと…
眠ったというよりは落ちたという表現がぴったりです!完全に気絶でしたね。
目覚めてから
意識が戻ってもしばらくは朦朧とした状態が続いていました。朦朧としている中、咳きこんでいるのだけはわかりました。合併症状です
これがひどくなると肺炎とかになりますが、私はその後落ち着いたので助かりました。ただ、とっても苦しかったですねw
このときにはなんにも考えていませんでしたが、無事に生還することができたわけです!!とりあえずはよかった!
ここから辛い入院生活は続きます…
ここで話した前投薬のことや全身麻酔の仕組みについてはWikipediaが詳しいと思いましたので、興味ある方はどうぞ!
参考全身麻酔について
3回目の全身麻酔
’16.12.28 追記
右肺の自然気胸の胸腔鏡手術をするために全身麻酔をすることになりました。
関連【イケメン病】自然気胸の恐ろしさ。胸腔ドレーン処置による再発のリスク【実体験】
前回全身麻酔したときとは感覚が違いましたのでお伝えします!手術台に上がってからの話です。
点滴にはすでに繋がれている状態です。そのあと硬膜外麻酔という背中から打つ麻酔を行いました。これの役割は術後の痛み止めです。気胸は術後が本当にしんどいんですね…
硬膜外麻酔について公益社団法人 日本麻酔科学会 一般の皆様:麻酔を受けられる方へ <8>
ここから全身麻酔に移ります。
まず酸素マスクを装着させられました。これはあくまでも酸素吸入のためです。麻酔は出ていません!
次に点滴から麻酔を投入されます。左腕に点滴を打っていて、左半身が徐々に冷たくなっていくのがわかりました。ピリピリするような感覚になって少し痛い…
まだ意識が落ちない…
麻酔科医によると意識が落ちるまでに3~4分かかるそうで、その間辛い(笑)
できればすぐにフッと意識が落ちてほしかったんだけど…
で、そこからいつの間にか意識がなくなっていて、目を覚ましたときにはまだ手術室にいました(意識は朦朧としています)
意識朦朧の中まず思ったのが、とにかく苦しい!!
参考公益社団法人 日本麻酔科学会 一般の皆様:麻酔を受けられる方へ <7>
こちらに書いてありますが、酸素の通りをよくするために口からチューブが入れられています。全身麻酔をすると自発的に呼吸ができなくなるので、酸素チューブが必要なんです!
目覚めた今、自発的に呼吸できるようになった私には酸素チューブは不要なわけです。なので苦しかったんですね…ホントヤバかった(笑)
あとはタンが絡んでいたというのも原因だったと思います。
そのあとは無事に呼吸できるようになり、意識が朦朧としている中、病室に戻っておしまい!
しばらくのどの痛みが治りませんでした…
これは手術前に説明あると思いますが、酸素チューブがのどを圧迫する影響です。
この記事を読んでくださった皆さん、お大事にどうぞ!